
先日、アメリカ中部デンバー郊外の義姉、義母の家に2週間程、滞在した際、
義姉がデンバーの不動産を、いくつも案内してくれました。
例えば、冒頭写真の家は最近のデンバー郊外では標準的サイズの
新築建売住宅とのことですが、お値段は約40万ドルです。
日本人にとっては、かなりの豪邸に見えるこのお家は、
4ベッドルームと、広々としたリビング&キッチン、独立したダイニング、
風呂場3つ、トイレ4つ、車が2台入れられるガレージ、
東京なら家族が住んでいそうなサイズの地下室と、
まずまずの大きさの庭があります。
現地の家族連れ達が家を買うときに購入エリアで、特に重要視するのが
小中学校&高校の学区だと義姉や不動産屋職員は力説していました。
アメリカの場合、高校もちろん、小学校から各学校の共通テストの平均スコアを
指標化したモノがネット上で閲覧できるように整備されていて、
良い学校に出来るだけ通わせたいが為に、小学校から中学校に上がるときに
引っ越したりする事も、積極的に行われているとのことでした。
その為、中古物件の売り買いも盛んに行われているようです。
これは、アメリカ人が特別、教育熱心とかいう話ではなく、
移民がとても多い国で環境が悪い学校では、麻薬等のトラブルに
巻き込まれる可能性が高まるらしく、
親としてはリスクを少しでも下げたいという考えもあるようです。
余談になりますが、一昔前に日本でも大きく取り上げられた、
1999年のコロンバイン高校銃乱射事件はデンバー郊外の南側の事件ですが、
普段は南側も特別、治安が悪いような事もないらしく、
今回、見せて貰った物件はいずれもデンバー市北部(ボルダー方面)でしたが、
アメリカの中でも治安が良いほうだと義姉は言っていました。
ただし、デンバーも、エリアによって人種等が比較的、分かれるようで、
町の最中心部から車で、それ程、遠くない黒人等が多く住むエリアは
現在でもあまり治安・イメージ的によろしくないといっていました。
この物件の立地的には、郊外なので、スーパーや薬局、飲食店等までは
車で移動が必要な距離で最寄りスーパーが車で約10分といったところと、
東京あたりに住んでいる日本人にはやや、不便に思うかもです。
ちなみに、冒頭の物件を所持することでの税金は年間2,000ドル程度で、
税金は安くない代わりに公共施設は充実しています。
この家から、車で2-3分(自転車で10分以内)の所には、
とても素晴らしい施設のコミュニティセンターがありました。
コミュニティセンター内には、ランニングスペースや設備が整った
フィットネスジムや、流れるプールやスライダーまである温水プール、
体育館があり、住人は格安で利用できます。
また、図書館は無料WIFI、パソコンも数十台置かれ、プリンター等も
無料で自由に使えるようになっていました。
この家のあったエリアに限らず、子供を遊ばせる遊具が揃った公園は、
フィリピンはもちろん、日本を基準にしても、とても多くて
郊外の平均的な住宅地に住めば、どのエリアでも満足できそうな印象でした。
また、住宅地によっては管理費があり、場所にもよるけど月70〜300ドル程で、
この家の住宅街の場合、月100ドル程度と言っていたと思います。
また、こういった管理費がかかるような住宅街には、様々な規則があり
例えば、洗濯物は景観を損ねるという理由で、自分の家の庭でも
外には干してはいけないそうです。
他にも、新築物件・中古物件をたくさん見させてもらいましたが、
意外と中古物件の値段が高い印象でした。
たとえば、同エリアで、冒頭写真の家よりも3割程、小さな築30年以上の
古い家でも、25万ドル以上で売りにでているものを何度か見かけました。
デザイン等が相当、古くても、きちんと、メンテナンスをすることで、
日本の一般的な家よりも値下がりが少ない印象を受けました。
最近は、法律が変わり住宅ローンを組むのが難しくなっていることから、
経済的に余裕のある人達が家を買ってレンタルに出すことも増えているようです。
あと、冒頭写真の家があった住宅街の写真も参考で貼っておきます。
訪れたのは、ちょうど、紅葉が美しい時期でした。
